専門実験:作物生態学・形態学(栽培学研究室担当)
<出液速度の測定>
綿のトラップにより、トウモロコシおよびヒマワリの茎葉部切断面からの出液を一定時間採取し、採取前後の綿重量の差によって出液速度を評価する。
材料
小型ポットに栽培したトウモロコシ、ヒマワリの幼植物
トウモロコシは高温、中温、低温、各3個体(1ポット)、ヒマワリは中温のみ3個体
用意するもの
1.はさみ、および、かみそり刃:茎葉の切除には新しいかみそり刃を使う。
2.綿玉:出液量に応じたサイズのもの(医療用の市販品があれば使用する。ない場合は、各自がはさみで脱脂綿を適当なサイズに切って使用する)。
3.プラスチックフィルム:はさみで直径3〜4cm程度の円形に切る(綿をくるめんで輪ゴムでとめられる程度の大きさにしておく。形は、正方形で角を切り落としたものでも良い)。
4.輪ゴム
5.天秤:1mgの単位まで測れるもの。風防も必要。
6.油性ペン
7.ラベル、ポリ瓶、アルコール液(根系保存用)
測定法
0.材料の確認:
トウモロコシ: 播種後2週間目のもの2個体x3カップ
播種後3週間目のもの2個体x3カップ
ヒマワリ: 1個体x1カップ
(このほか、蒸散測定や気孔測定用にトウモロコシ、ヒマワリ各1カップ)
1.綿トラップの作製:個体数に応じてトラップを用意する。まず、綿玉の重量を測って記録する。風防を用いて1mgの単位まで測っておくこと。測定した綿玉はプラスチックフィルムでくるみ込み、輪ゴムで軽く止めておく。マジックでプラスチックフィルムに番号をつけておく。
2.茎葉部の切断:土壌表面より高さ約5cm程度の所で切断する。下位葉の葉身がその高さにかかる場合は併せて切断する。なるべく水平に切ること。あまり地際で切ると綿の取りつけが難しいので注意。それぞれの綿トラップを取りつけた時刻を控えておく。
3.出液の採取:切断後、直ちに綿トラップをかぶせ、切断面に綿玉が接触するようにして輪ゴムで止める。綿トラップの取りつけ完了後、直ちに低温、中温、高温の3水準の恒温槽に浸ける。
4.出液速度の算出:それぞれの綿トラップを取りつけた時刻から1時間半後に、ポットを恒温槽から取り出し、トラップを取り外す。ラップフィルムをはずして手際よく綿玉を秤量する。出液採取前後の綿重量の増加分を時間で割って、1時間当りの出液量(=出液速度)とする。
5.一段落したら、各ポットの土を洗い流し、根も含めて個体ごとにアルコール液の入ったポリ瓶に保存する。ラベル(班番号、種、温度、個体番号)を貼っておくこと。