専門実験:作物生態学・形態学(栽培学研究室担当)

< 概 略 >

 根系の役割としては、水・養分の吸収、植物体の支持や、サイトカイニン・ABAなどの成長調整物質(植物ホルモン)の合成などが挙げられる。このうち、水・養分吸収の一部分、物質合成などは、呼吸エネルギー依存の活動であり、根の生理的な活力に左右される。

 一方、個体全体としてみた場合には、個々の根の活力のほかに、根の量の大小も根系の能力に影響する。

 ここでは、個体単位での根系の活力の指標として出液速度を調査し、根量の指標となる根長、および、生理活性に強い影響を及ぼす温度の2つの要因により、出液速度がどのように規定されているかを検討する(下図)。

 出液(溢液)とは、茎や葉の切り口から導管液が出てくる現象である(へちま水はその典型)。根が呼吸エネルギーを用いてつくりだす水ポテンシャルの勾配によって「根圧」が生じ、培地から水が吸収されて茎葉部に押し上げられることで出液が生じるとされている。したがって、出液の速度が、根の呼吸活性やそれに依存する生理的活動の活発さの指標になると考えられる。

 今回の実験では、トウモロコシを主な材料に用いて、温度別の出液速度と根長を測定する。あわせて、蒸散速度や気孔密度の測定、導管などの根の組織構造の観察を行なう。


1月26日(火)

1月27日(水)

1月28日(木)

2月2日(火)以降


戻る